みなさんは、毒を持つ鳥ズグロモリモズをご存知ですか?
ニューギニア島に生息するこの鳥は、鮮やかな体色と独自の生態で注目を集めています。
・ズグロモリモズってどんな生き物?
・何故毒を持っているの?
・ズグロモリモズはどこで見れる?
そんなお悩みの方は必見です!
この記事では、ズグロモリモズの特徴や生態をわかりやすく解説し、どうして毒を持っているのか、その秘密にも迫ります。
日本で見れる場所もあわせてご紹介!
ズグロモリモズとは
特徴
ズグロモリモズ(頭黒森百舌)は、スズメ目コウライウグイス科に属する鳥類です。
別名「毒を持つ鳥」「毒鳥」と呼ばれており、大きさは約25センチほど。
和名がなかった時期には「フードピトフイ」という名前で呼ばれていました
ニューギニアに棲む現地の人々からは、臭くて食べられないため「つまらない鳥」とも言われていたよ。
生息地
ズグロモリモズは、主にニューギニア島とその周辺の湿潤な熱帯雨林に生息しています。
これらの地域は、年間を通して高温多湿の環境が保たれており、昆虫や小動物が豊富に生息しているため、食料資源が豊富。
つまり、この環境が、ズグロモリモズが持つ毒の源となる特定の昆虫を摂取するのにも適しているのです。
また、ニューギニア島には他にも多様な鳥類が生息しており、ズグロモリモズの鮮やかな体色と毒のある性質は、捕食者から身を守るために重要な役割を果たしています。
毒
ズグロモリモズは、羽(皮膚)にバトラコトキシンという神経毒を持ちます。
この毒は、捕食者から身を守るためのものと考えられており、羽一枚で人間を死亡させるほどの猛毒です。
ズグロモリモズは自身は毒を生成する能力がないため、おそらく主食であるカエルや昆虫を摂取することで、毒が蓄積されるのではないかと考えられています。
毒があるおかげで、ズグロモリモズには天敵が存在しないともいわれています。
最新の研究結果
近年、ズグロモリモズに関する研究は進展しており、彼らの生態や行動、毒の性質など、多くのことが明らかになってきました。
特に、彼らの毒の成分や作用機序に関する研究は、医学分野においても注目されています。
ズグロモリモズの毒は、神経毒の一種であり、その成分は他の動物の毒とは異なることが明らかに。
このことから、ズグロモリモズの毒は、新たな医薬品開発に役立つ可能性が期待されています。
さらに…、
近年の遺伝的分析により、ズグロモリモズは自身の遺伝子2か所とミトコンドリア遺伝子3カ所を変化させることで、毒に対する耐性を得ていたことが示唆されたのです。
引用元:ナゾロジー
ズグロモリモズが毒のある昆虫を食べても平気な理由がわかったね!
日本のどこで見られるの?
▲引用元:国立博物館(鳥展)
日本国内で野生の個体を見ることはできません。
ただし、標本などの形で観察する機会はまれにあり、例えば、過去には日本の博物館でズグロモリモズの標本展示が行われたことがあります。
2024/11/4時点
国立博物館で、2024/11/2~2024/2/24まで特別展示「鳥展」が開催中!
600点以上の鳥の標本が展示されており、ズグロモリモズを見ることができます。
まとめ
ズグロモリモズは毒がある珍しい鳥です。
生きた野生を日本で見ることはできませんが、標本であれば実物を見ることができます。
機会があれば、ぜひ博物館などに足を運んでみてください。
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